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執筆者の写真Naoki Shibata

“いつでも、どこでも、誰でも”トレーニングができるアプリ

更新日:2022年5月31日

当社では、多い年では年間100名以上の新しいメンバー(契約社員や派遣社員含む)が入社され、さまざまな部署に配属され、お客様へより良い製品をより安くお届けできるように活動をしております。実際には、同時期に入社した数名から十数名のグループが、役割別に決められた数日間の新人トレーニングプログラムを受講した後に、配属先での業務開始となります。そのため、年間30回以上も同じトレーニングコースを開講している年もあります。

このように同じトレーニングを繰り返し実施していることや、教科書がありながらも講師によって内容が異なってしまうことに目をつけ、改善の検討を始めました。


また、当社では、新人トレーニング以外にも、従業員への定期的なトレーニングをしておりますが、いずれも時間を指定しての開講であり、業務上の急用や欠席の場合は、トレーニングが受けられなくなるケースも発生しておりました。


そこで、これらすべてを解決できるように、ビデオでのトレーニングを導入することにいたしました。


まず、社内のトレーニングチームメンバーが、1本あたり最長15分となるビデオを撮影し、字幕や強調の記号を追加する編集をします。


そして、弊社グループ全拠点で導入をしているMicrosoft社のOffice365で開発されたEhTubeと呼ばれる(下記の画像参照)動画管理用のアプリケーションにビデオを保存していきます。このアプリケーションには当社の3割以上の従業員が、時間や場所を問わずにアクセスできるため、各自のタイミングでトレーニングを受講することができます。




ビデオには製造、検査、品質、安全等のカテゴリー別のタグ(画面下部の黄色部)が付いており簡単に検索できたり、視聴者が五つ星評価や、コメントによるフィードバックができる仕組みも持たせました。


また、アンケート用アプリケーションと連携させ、トレーニング後に選択式のテストを実施し、トレーニングの効果をリアルタイムに測定することができます。



現在までに、以下のような計85本のビデオ(約10時間分)が、EhTubeで、”いつでも、どこでも、誰でも”トレーニングを受講できるようになっております。

・自動旋盤の始業点検方法

・マイクロメーターの使い方

・検査成績書の書き方

・自動旋盤のセッティング方法

・切削工具の検査方法

・切削油量の測定方法

・製品検査の手順


今後は、ビデオ内で講師が話している言語を翻訳し、グループ内での”ひと目でわかる”標準化としていきたいと考えております。

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